グループ会社のユーザー管理をそれぞれの会社に委任したい

目次

はじめに

Google Workspaceに限ったことではないですが、シングルテナントマルチドメイン構成でグループ会社全体を1つのGoogle Workspaceテナントで管理していることは多々あるかと思います。この構成においてよく問題となるのがユーザーの管理です。厳密にはグループも問題になるんですが、、、

人事情報は機密情報であり通達が出るまでは一般の社員は知ることができません。これはGoogle Workspaceを管理するのが親会社なのか情シス子会社なのかを問わず同じことと思います。今すぐ登録してくださいという不毛な依頼が多発すること間違えなしです。

Google Workspaceではユーザーの作成・変更・削除などは各会社に委任することができますのでご紹介いたします。

前提条件

管理して良い組織を事前に作成してください。A社の管理者はA社の組織にのみユーザーが作成でき、組織に属するユーザーのみを変更・削除することが可能になります。

組織単位の委任が可能な管理者ロール(既定)は以下の3つです。個別管理者ロールも下記3つの範囲内で作成すると組織単位の委任が可能になります。
・ユーザー管理者
・ヘルプデスク管理者
・Android管理者

組織単位のユーザー管理

設定方法

管理者の割り当てはユーザーの詳細画面から設定する方法と、管理者ロールから設定する方法がありますが、本記事ではユーザーの詳細画面から設定する方法をご案内いたします。

STEP
Google Workspace管理コンソールへのアクセス

管理コンソールにアクセスします。

STEP
[ディレクトリ]→[ユーザー]を開いて権限を割り当てるユーザーを選択します
管理者ユーザーを選択
STEP
管理者ロールと権限を開きます
Google Workspace 管理者ロール割り当て
STEP
ユーザー管理者のロールの範囲欄をクリックして割り当て状況を[未割り当て]→[割り当て済み]に変更します。
Google Workspace 管理者ロール割り当て
STEP
[すべての組織部門]の箇所をクリックして、管理させたい組織のみをチェックして[完了]をクリックします

この設定で管理対象ではない組織はユーザー作成画面で選択できなくなりますので他のグループ会社のユーザーを誤って消してしまったなのどのトラブルは回避が可能です。
また、CSVを使って一括登録する際に、管理外の組織を指定してCSVを流すと権限エラー(Permission Error)で登録できないようになっていますのでご安心ください。

まとめ

この設定2012年時点で実装されていました。私がこの設定に気づいたのがつい先日です。ユーザーだけでも管理を委任したい場合には大変有効な設定ではないでしょうか。グループの作成・編集・削除が委任できないのは残念ですが、Googleグループは所有者やグループ管理者にメンバーメンテナンスを委任できるので最初の作成だけ引き受けられればすべての運用を受け取る必要がないです。

ユーザー作成時に選択するドメインはほかの組織のドメインも選べてしまいますのでご注意ください

弊社では、サービスの新規導入、設計変更や運用のご支援を行っております。サービス提供ご希望のお客様は下記よりお問い合せください

この記事を書いた人

大塚 英正のアバター 大塚 英正 エンジニア

主にMicrosoft365とGoogle Workspaceの販売と導入をやっています。

目次